2017年GW、一日目・二日目は自転車での観光サイクリングでしたが、三日目からはレンタカーでの滝巡りです
出雲まで出て、そこから大山経由で帰って来るプラン
「常清の滝」「龍頭・八重の滝」「大山滝」の百名瀑を巡りつつ、気になる滝も寄っていきます
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三郎滑り滝
こちらは次郎の滝
下流から一郎の滝・次郎の滝・三郎の滝と並んでおり、上流の三郎の滝が「三郎滑り滝」と呼ばれています
一帯は観光地となっており、イワナの渓流釣りや水遊びに訪れる人も多いとのことでした
ここでは「三郎滑り滝」としていますが、実は奥の直瀑「三郎滝」と手前の「滑り滝」を合わせたものを「三郎滑り滝」と言っているだけだったりします
北中康文先生の「滝王国ニッポン」の中で紹介されていたのを思い出して寄ってみました
世の中には様々な滝があり、様々な楽しみ方があります
「三郎滑り滝」は「遊べる滝」の筆頭で、夏には多くの子供たちが滑りに訪れます
品の滝
形状:直瀑
三郎滑り滝から北上し、国道184号から側道に入り駐車場へ
駐車場からは滝までは10分ほどのお手軽滝
戸張川の支流の滝川にかかる滝を「品の滝」
実はこの滝は一の滝で、上流に二の滝、三の滝があります
滝は遊歩道で結ばれており、地元の家族連れが涼を求めて訪れる滝です
地質は流紋岩、三つの滝の形も似ています
常清の滝
形状:段瀑
上中下と三段に分かれた常清の滝
上から「荒波」「白糸」「玉水」の名前が付いています
古くから記録されている滝で広島藩の編纂したものにも記述されており、広島県の名勝に指定されています
白亜紀の流紋岩が黒々しく切り立っています
滝が岩盤を削り、現在まで400m滝が後退しているとのこと
空間が削られ、細く長い谷が作られているのです
龍頭の滝
形状:分岐瀑
「出雲国中、滝は龍頭ヶ滝が第一なり。この滝日光に持ち行くも十番以内に有るべし。」
大町桂月
出雲一の名瀑と名高い龍頭ヶ滝です
この滝はオーバーハングしている岩盤と滝裏の空間、一条の流身
この日は水量も少なく二条に分かれていますが、水量が多い日は一条になります
水量が少ないことから裏がしっかり見えてます
滝裏は百畳ほどの空間があります
「裏見の滝」として有名な龍頭ヶ滝
対岸の人も透けて見えています
滝裏では裏見も出来ますが、滝観音も祀られています
滝裏を散策していたところ、石と石の切れ目から滝観音を見つけました
望遠にして前ボケで滝観音の神秘性を表現したつもりです
花などの彩をもっと表現できたらよかったですね
出雲大社
龍頭ヶ滝の後に八重滝にも行こうと思いましたが、日も暮れ始めたので出雲大社へ行くことにしました
大社駅
四日目、大社駅の観光からスタート
この後は三日目に行くことが出来なかった八重の滝に向かいました
八重の滝
形状:段瀑
八重の滝の代表的な「八汐滝」
八つの滝の総称が「八重の滝」であり、百名瀑になると「龍頭ヶ滝」と一緒になり「龍頭八重滝」となります
これが結構不思議でややこしいですね
幅広で段瀑の「八汐滝」と一筋に流れる「龍頭ヶ滝」が対になっていると考えるべきなのでしょうか
幅広な段瀑に風格すらも感じてしまいます
安山岩溶岩に滑るように水が流れています
安山岩が流身を細かく跳ねさせており、見ているだけでも涼を感じます
上段の滝が八汐滝、下段が八塩滝と分けて表記することもあるとのことです
大山滝
八重滝から一向平キャンプ場に向かい、大山の登山道に入ります
山が深くなり、少し鬱蒼としてきましたがそこから少し進むと観瀑台があり、そこから大山滝が見えました
しかし、本で見たような落差がありません
それもそのはず、以前の洪水で二段目が埋まってしまい落差が大分削られてしまったそうなのです
昔の姿は2段のスマートな姿が特徴的だったのですが…
さらに昔は3段の滝だったようです
↑大山滝の以前の姿
形状:段瀑
昭和初期まで3段の段瀑だったのですが、台風のせいでよく知られている姿に
そして2011年の洪水で二段目の大部分が土砂で埋まりこの姿に
二つ目の滝壺の青が特徴的だったのですが今の滝壺は水量が多く荒々しい顔を見せています
手前の二段目と一段目の遠近感が面白いと感じ撮った一枚
上部の緑をアクセントにしてみました
水量が多く壺には入れませんでしたが、壺に降りると轟音が響く豪快な滝でした
帰宅
この大山滝で中国地方の滝巡りは終了
どうしても百名瀑中心になったため観光瀑が多かった気がします
もっと今度からは遠征するときは普段行けないような難瀑を組み込んでもいいかもしれません