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大樽の滝&中津渓谷
百名瀑巡りも佳境に入り、残りの本数もあと8本となりました。
長期休暇の度に遠征し各地の百名瀑を巡るこの生活にそろそろピリオドを打てる時が近づいてきたのかもしれません。
今年の連休は変則的で7月にも4連休を取ることが出来ました。
ならばと残っていた四国西部の百名瀑「御来光の滝」「大樽の滝」「雪輪の滝」に行ってみようと車を走らせます。
ついでに剱岳か石鎚山も登れたら最高ですね。
いつもの如く荷物と予定をギチギチに詰め込んで仙台を出発します。
ヒトコト滝MEMO
水量と周囲の緑の多さには目を見張るものがある。
均整の取れた流身と美しい滝壺が特徴的。
秋には紅葉も楽しめる。
行程
MAP
2021年7月21日 四国百名瀑巡り1日目 大樽の滝
13:30 道の駅「いたの」
本州から淡路島を渡りついに四国に上陸。
大樽の滝はまだまだ先だが、さすがに一息休憩を入れたいので立ち寄るもなかなかの混雑具合。
昼飯でもと思ったが結局何もありつけずにコンビニに向かう。
16:30 大樽の滝 横倉神社への道の路肩
さらに3時間ほどかかり、やっとこさ大樽の滝にたどり着いた。
GoogleMapの導くままに走っていたが、駐車場が見当たらない。
どうせ観光瀑だろうから道案内は分かりやすく出ているだろうと碌に調べもせずに向かったツケがここで出てきた。
とりあえず路肩のスペースに止め、横倉神社側に歩いてゆくと大樽の滝への看板が見えてきた。
ここから木製の階段を使い、沢まで降りてゆく。
この時点でおそらく駐車場のある世紀ルートではない方から向かっているのだろうと気づいていた。
少しずつ水音が大きくなってきた。
16:40 大樽の滝
形状:直瀑
水系:仁淀川水系
大樽谷川に流れる落差34mの直瀑「大樽の滝」。
名前の由来は大樽の中の水を流したような水量の多さから名づけられた。
岩盤は四億年以上前の花崗岩でできており、地質学的にも注目されている。
周囲は緑が多く、広葉樹林に覆われており、秋には紅葉狩りを楽しむこともできる。
端正な流身、周囲の緑、そして均整な円を描いている滝壺が特徴的な滝だ。
大樽の名前のように落差34mとは思えないほどの水量誇っている。
17:30 大樽の滝駐車場
車に戻ったあと「せっかくだから本来のルートも確認しておきたいな」と思い、滝の下流にある駐車場へ向かう。
県道18号を走っていると左手に大樽の滝への看板が見えた。
そこから離合も出来ないような細い林道を走ってゆくと4台ほど停められそうな駐車スペースと公衆トイレが見えてきた。
せっかくなのでこちらのルートからも大樽の滝へ行ってみよう。
遊歩道はしっかり舗装してあり、かなり歩きやすい。
大樽谷川の美しさを存分に感じながらのハイキングを楽しむことが出来る。
10分ほど早足で歩き滝に到着。
本日2度目の大樽の滝だ。
今度こそと別れを告げ、汗を流すため温泉に向かう。
18:30 中津渓谷・ゆの森温泉
豊かな自然が織り成す季節の味わい料理と、心と体を芯までほぐしてくれる温泉を用意して皆様のお越しをお待ちしております。 中津渓谷 ゆの森 | 温泉 - |
この日は中津渓谷・ゆの森温泉の日帰り温泉を使わせてもらった。
早速風呂に入り汗を流そうかと思ったが、どうやら温泉前の中津渓谷に雨竜の滝が流れているらしい。
少し日も暮れているがささっと渓谷を覗いてみよう。
よく四国の水は美しいと言われるが、その中でも特に有名なのが「仁淀川」ではないだろうか。
「仁淀ブルー」の名前で全国的に有名になった仁淀川だが、その美しさもこの中津渓谷で見ることが出来る。
渓谷内に光が入らない時間帯でも、水の透明度は抜群でクリアブルーの美しい輝きが目に飛び込んできた。
渓谷を奥に奥に入っていき、日暮れのせいもあってか周囲はかなり薄暗くなってしまった。
そろそろ戻るかと思ったところで狭隘な谷の先に滝が見えてきた。
あれが雨竜の滝のようだ。
18:48 雨竜の滝
形状:分岐瀑
水系:仁淀川水系
水量が多かったのか、普段は上段から下段に一条の流身が伸びているようだが、この日は三条に分かれていた。
岩盤の圧迫感がすさまじく、谷の中と言うよりは地の底にいるような感覚を持った。
名渓・中津渓谷を代表する滝として全く見劣りしておらず、その水の清冽さには驚いた。
滝から遊歩道を歩きゆの森温泉まで戻ってきた。
一日の汗をしっかり流し、さっぱりした後、灼熱の中での車中泊でたっぷり汗をかくことになってしまった。
翌日は今回の遠征の最大目的である「御来光の滝」アタックでございます。
天候が崩れずに訪瀑日和になることを祈り、床に着きました。
四国百名瀑巡り2日目「御来光編」に続きます。