Table of Contents
お岩沢
前日のキッツ川の周回から下山し、翌日の沢をどうするか温泉の中でうんうんと考える。
岩手の焼石岳周辺で行ける沢はないかと考え、尿前川の支流「お岩沢」に決定。
大小100の滝が流れるお岩沢、大ボリュームの山行になりそうだ。
メンバーに団栗林さんを追加し、三人で焼石岳の山麓へ向かう。
中沼登山口に車を回し、尿前渓谷から林道を進み「お岩沢」を目指した。
行程
ログ・YAMAP
尿前川 お岩沢 / kuzumisawaさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
装備
ハードシェル・沢靴(ラバー)
水1L・行動食
ハーネス・ガチャ類・ロープ(30m)
YOUTUBE
2024年7月14日 お岩沢
06:30 尿前渓谷林道
林道をしばらく進みお岩沢を目指す。
途中までは車で進めるが、尿前川本流を渡る手前で車が入れなくなる。
ここから1時間以上は林道歩きになる。
林道は荒れてはいないが、そこまで歩きやすくはない。
CO538付近の支流から本流へ下っていく。
支流は傾斜が緩く、本流まで楽に降りることができた。
奥入瀬渓流のような美しい支流だった
08:03 尿前川本流
鬱蒼とした支流から尿前川本流に出る。
もうここまで来たらお岩沢まで目と鼻の先だ。
何度か渡渉を繰り返すと、お岩沢が見えてきた。
あまりにも流れが貧弱なので見逃すところでした
08:10 お岩沢
出合はかなり水量が少なかったが、お岩沢は十分な水量が流れていた。
いきなり4m程度の小滝が出てくる。
ここから脱渓まで何本滝が出てくるのだろうか。
お岩沢は本当に滝が尽きない。
ほとんどは5m前後の小滝で、巻かずに水流沿いから登ることができる。
この沢は完全に夏向けの沢だ。暑い夏におすすめしたい。
10:34 お岩沢7m滝
たまに5m越えの滝も出てくるが、登攀に問題はない。
岩も見た目ほどボロくないので、快適な登攀を楽しめる。
この滝で唯一ロープを出した
沢も中盤に差し掛かると、節理が目立つようになってきた。
滝も高さが出てきたが、この滝はリッジから簡単に登れる。
11:01 お岩沢 柱状節理2段滝
この滝がお岩沢で一番好きなだ。柱状節理の2段滝。
名前がついてないのが不思議なくらい整っていて特徴的な滝だ。
一段目は流身右から、二段目はリッジを渡り上段へ抜ける。
猫のようにリッジを四つん這いになりながら進んだ
上流もまだまだ滝は続く。
もう本数は数えきれない。
最後の難所はゴルジュ小滝の連続だ。
突っ張って体を無理やり上流へと運んでいく。
さすがにもう疲れてきた…。
ゴルジュを越えると、渓相も落ち着いてくる。
ナメが出てくると、お岩沢も終わりが近い。
最後は経塚山の西側の登山道に出て、脱渓となる。
15:00 金明水避難小屋
下山は天竺沢の源頭と並行する登山道を下ってゆく。
途中、金明水避難小屋で小休止を取り、中沼登山口に下山した。
さすがに焼石岳に登る元気はなかった
突発的に決まったお岩沢での沢登りだったが、想像以上の渓相の素晴らしさに満足できた。
大小100の滝があるとは聞いていたが、それはさすがに誇張されたものだろうと思っていた。
しかし実際には、100あってもおかしくないほどの滝の数に圧倒されてしまった。
気持ちよく水流沿いを登ってゆける沢なので、暑い日に是非行ってみてほしい。